2014年11月13日木曜日

ニートの妄想仕事日記 その2

ネット上での教育関係コンテンツ制作請負会社に入れた。
面接では、xMoocやcMooc、NHKや放送大学などの優秀な講師を集められる人脈のすごさ。
ネット上の大学の教育コンテンツ提供の取り組みなどで話題が盛り上がり。
面接官に気に入られたようで入社できた。

出社一日目は机の受領やパソコンの設定、部署の説明、社員とのあいさつで午前が終わった。
午後は会社のミューティング。

社長が会社の方針を説明する日だったらしい。
要約すると。
「わが社のサービスは、ユーザがなりたい未来の自分、魅力的に思える自分になることをを手助けすることにあります」

「例えば音楽コンテンツなら、楽器の演奏を動画や説明図や、カラオケの得点技術を応用してテンポ通り引けたかなどを評価してユーザが楽器を弾けるように教育する。でもユーザは楽器が弾ける自分になるだけでは終わりません。
わが社のサービスでは、ここに追加して。
演奏をニコ動やYoutubeにアップできる方法を具体的に体験できるカリキュラムや、その後アクセス数を伸ばすための方法、ネットでのマナー講座や自分の動画を紹介してもらう方法の教授も入れる。そしてその評価はちゃんと実践できたかでアドバイスするサービスも付加する」

つまりは成功した自分、という魅力的な存在に慣れることを売り物にするわけです。

「釣りのコンテンツなら、ユーザーの住んでいる地域の釣り場でどんな魚を釣っていけばいいか、初心者向けの釣りから上級者向けの釣りまでをきちんと段階に分けて、○○をどこそこで何匹釣ろうという課題と釣りの仕掛けの解説動画、その課題を達成するのに必要な平均的釣り具費用を提示する」
「ユーザーは課題達成できたら、釣果の写真をアップしてもらい、釣りコンテンツの掲示板で発表してもらう」
こうして一人前の釣り師というものにユーザーがなれるという魅力を売り物にするわけです。

「電気工作講座なら、電気工作のキットを郵送で送り、ネットの動画で工作のやり方や手順を見せたりサーバでプログラムを提供して一つ一つ課題となる工作物を作り腕を上げる。」

大事なことはカリキュラムが終わった時ユーザは自分にできることが増えている(電子工作)という体験です。

もちろん数学や、人文科学、理数系の実験などのお堅い分野もあります。
基本は、教育が終わった時何か新しいことができる自分になったということです。

数学なら、問題の解法を示すだけでなく出題意図も含めて解説します。

2014年11月11日火曜日

ニートの妄想仕事日記



3Dレースゲーム作成のチームの仕事にありつけた。
3Dで表現された地形や岩などのオブジェ。
これらのポリゴンの重要な箇所にフラクタル図形のパラメータを設定するのが今の私の仕事だ。
データ制作の役職。

私の仕事はこんな感じでユーザーに届く。
ユーザーの車から遠くにある地形や岩は、ポリゴンの板にテクスチャを張られたものがそのまま表示される。
車の近くにあるものは、フラクタル数式で設定されたデコボコがポリゴンに適用され一枚のポリゴンが数式に従った形でより細かく分割されて表示される。

数式によるでこぼこはごくわずかだ。

このゲームでは車のタイヤやボディと地形の物理演算は、車の乗っている地形ポリゴンとそのポリゴンに設定された数式から発生する。
その結果視覚によるゲーム画面の地形のでこぼこと数式により発生した地形のデコボコが一致する。

真っ平らなポリゴン平面の上を微積分で走る旧来のレースゲームでは
臨場感をもたらすために、地形のテクスチャででこぼこ感をごまかしている。
本当は真っ平らな三角形の上をタイヤが滑っているだけなのに。
もちろん完璧な平面の上を滑る快感は否定できない。
人間はスムーズなもの、線形なものに快感を感じる。


このゲームでは新しい模索として、本当に地形のでこぼこが発生するのを売りにする予定らしい。

社内のA氏は今回のゲームに反対している。
彼は地形という名のポリゴンの角度と接続、摩擦係数の設定だけで、素晴らしいコースを作り上げてきた名手だ。
コース一周を写像をとれば、コーナーの曲率、傾斜、摩擦を一列に並べた芸術品のようなものだ。
この3つをどう並べればどんなコース体験をユーザーに提供できるかを熟知している。
細かい地形設定は、滑らかな面の上を走るユーザーの快感を阻害する障害物になるだけだという。

A氏の言うことももっともだ。
これが本当にユーザーに受け入れられるかはわからないがこの技術にもある程度のメリットはある。

地形に設定されているのは数式のパラメータだけなのでゲーム容量は抑えられ。
また近くのポリゴンだけが細かく表示されるので、画面で使われる総ポリゴン量は安定する。
計算量はあるが、ハードディスクに限界があるモバイル製品向けに制作された技術だという。


私は休日には現実の山やダートコースになりそうな場所をめぐり現実の地形のでこぼこを調べる。
フリー参加の身としては休日も返上するくらいは仕方ない。